2016年12月30日金曜日

中野の「肉蕎麦禅」にて冷たい牛肉そば

中野で見つけた「日本蕎麦のつけ麺」という看板。
「当店だけ」に少し興味を惹かれたけど、小さく「中野で」と書いてあるのを見つけて
向きかけた足がつい止まってしまったが、結局入った。

食券の券売機を見ると、冷たいと温かいに分かれている。
店の名前からして肉蕎麦をおしてるんだろうけど上にある方がおすすめなのかな。
券売機の一番上に表示されていた冷たい牛肉そばにした。
待つこと10分くらいだったろうか。
たっぷりの海苔、温かい牛肉、ごま。その下にきりっと冷やされた蕎麦が盛られている。

蕎麦はコシが強く、むしろごりっとするくらいの歯ごたえだ。
甘辛のツユとはよく合っていて旨いのだが、蕎麦がプリプリとしていて
気を付けていないとツユが周囲にハネまくる。

蕎麦をツユに付けて食べるよりは、丼にツユをダイブさせた方が食べやすいかな。

しっかりした蕎麦なんで値段はそれなりではあるが、なかなか旨い1杯だった。

ラーメン / 中野駅新井薬師前駅
昼総合点★★★☆☆ 3.6

2016年12月26日月曜日

五反田駅の「道中そば」にて天玉

五反田駅から山手線に乗ろうとしたら、駅のホームに立ちソバ屋があった。
それほど広いホームではない割には堂々とした店構えである。

晩飯は帰って食べようと思っていたが、天玉そばもあることだし寄ってみることにした。
かき揚げそば380円に、生たまご入りのかき揚げ天玉が450円。たまご70円は高めかな。
店の中は2人でやっていて、なかなかに愛想がいい。

かき揚げはタマネギが主役で厚みはさほどなく、円形にきっちりまとまっている。
いくぶん焦げ目があり、香ばしさというか苦みも伴っていた。
冷めているので直接食べても旨くはなく、ツユに浸してじっくりほぐす。
そうすると焦げ目の苦みもツユの甘さで穏やかになり、なかなか食べやすくなる。

蕎麦は自家製麺らしいのだが、ボソッとした立ちソバ屋ではよくある感じの麺だ。

食券を買ってから提供され、食べ終わるまで同方向の山手線3本ほどだった。
良くも悪くも駅ソバらしい無難さはあるのかな。

道中そば 五反田店立ち食いそば / 五反田駅大崎広小路駅高輪台駅
夜総合点★★★☆☆ 3.3

2016年12月25日日曜日

「松のや」にてカツ丼

「松のや」かつ丼がワンコインという嬉しい店である。
最寄り駅には店がないので、定期があるのをいいことに時折沼袋で途中下車をする。
練馬と中野を結ぶバス通り沿いに店はあり、深夜でも開いているから便利だ。

ロースかつ丼490円。玉子で軽く閉じてあり、刻んだ海苔が乗っている。
味噌汁が付いているのも松屋の文化が影響しているのだろうか。

ワンコインとは申せ、ペラペラのカツではなくて肉と脂のしっかりした豚ロースだ。
噛みしめると甘口のツユがじゅわっとにじみ出て、
あつあつメシがどこまでも進んでしまう旨いかつ丼である。

かつ丼って時々無性に食べたくなる時がやってきて、これまでは「富士そば」を利用していた。
富士そばのかつ丼も決して悪くはないのだが、専門店の方がやっぱり良いと感じる。

食べ終えた後の満足感と、深夜にガッツリ食ってしまった背徳感。
翌朝の軽い胸やけで少し反省はするけど、また食べに行くんだろうな。

松のや 沼袋店とんかつ / 沼袋駅野方駅新井薬師前駅
夜総合点★★★★ 4.0

2016年12月23日金曜日

中野の「ニュー浅草」にて

店の名前は浅草であるが、場所は中野の駅前である。

もともとたいした給料もないのだが、結婚と子供の誕生を経てさらに余裕がなくなり
外で仲間と集まって酒を飲むのが月に1度くらいになってしまった。
子供の頃に聞いた、南こうせつの「赤ちょうちん」が思い起こされる。

店に入って狭い階段を2階へ上がる。テーブルに灰皿はあるのだが、
長年ヘビースモーカーであった有人も小遣い難で自然と禁煙に成功したので無縁のものだ。

瓶ビールを1本、3人で分け合う。
中瓶などはすぐにカラになるが、1度に2本頼むことを躊躇してしまったことに苦笑する。
ツマミは300~400円くらいでいろんなものがあり、黒むつ刺身も400円だったか。
色つやもよく脂も乗って、思った以上にうまい刺身であった。


仕事と家庭の愚痴と、少しの自慢。安ウマのツマミを脇におっさんどもの語らい。
1時間以上いたのだが、3人合わせて3,000円もしなかった。まったく良い店だ。


ニュー浅草 中野店居酒屋 / 中野駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5

代々木八幡の「八幡そば」にて天玉

代々木八幡の駅前にある、その名も「八幡そば」である。

移動に次ぐ移動で昼飯が食えず、すっかり暗くなってからのランチだ。
店に入るとすぐに、歓迎されているかのような商品案内が出ていた。

おすすめなのはわかるが「OSUSUME」の表示は外国人向けなのだろうか。

また「たぬきサービス」と書かれた札も並んでいて、カウンターには丼に入った天かすもある。
食券機で「天玉」を購入。価格は490円と、ワンコインぎりぎりである。
若い店員が1人で、大きな声で挨拶を飛ばしていたのが印象的だった。


天玉そば。醤油とカツオ出汁のシンプルなツユで、蕎麦はやや固茹でだろうか。
コシと言うよりむちむちの歯応えがあり、ボリュームを感じさせる。

かき揚げは「OSUSUME」の表示にある通り、たまねぎの甘みが色濃く出ている。
火は通っているが、ショリショリとした歯応えがあり、干し海老の香ばしさと相性が良い。
厚みもあって食べでがある、なかなかうまいかき揚げである。

さすがは北海道北見産のタマネギだ。よく知らんけど。

八幡そばそば(蕎麦) / 代々木八幡駅代々木公園駅代々木上原駅
夜総合点★★★★ 4.0

2016年12月18日日曜日

池袋の「嵯峨屋」にて天玉

池袋の東口、昔「キンカ堂」があったあたりかな。
大通りの裏路地に「十割そば 290円」なんて看板が出てたんだよね。

日頃は立ち食いソバばかりだから、十割蕎麦なんて高級なものは縁遠いと思ってたけど。
普通の立ち食いソバと同等以下の価格で試せるというなら入ってみよう。
「天玉そば」もラインナップに入っていて、ショーケースは食券機でも主役級の扱いだ。

先に見とけば良かったんだけどカウンターばかりの席は満席で、
席が空くまで店の中で待つことになった。
待合席のようなものもあったんだけど冬場は上着がかさばるためかすっかり荷物置きに。

ようやく空いた席に座って食券を渡す。スタッフは若い女性が2名というのも風変わり。
挨拶は丁寧で教育が届いている気もしたが、蕎麦の仕上げとかが少し粗雑な気もした。

タマネギ主役の厚みあるかき揚げ、滲み出た油がツユに広がっている。
玉子は生で、細く切ったカマボコと刻んだ葱が乗せられている。

かき揚げはタマネギの他にニンジン、サツマイモ、それから枝豆。
揚げたてのサクサクした感じといい侮れない旨さだ。
ツユは出汁よりも醤油がずいぶんと強いか。かき揚げも浸しすぎると辛くなるかな。

蕎麦は軽くコシも感じられ、つるっとなめらかな舌触り。
十割そばらしいのだが、ボソボソの安い麺を使ってるところは置いといて、
池袋の「玉川」、渋谷駅の「しぶそば」など、同様の価格帯の店と比べ大きな差はない。

価格なりにうまい立ち食い(じゃないけど)ソバかな。

嵯峨谷 池袋店そば(蕎麦) / 池袋駅東池袋駅都電雑司ケ谷駅
夜総合点★★★★ 4.0

2016年12月16日金曜日

所沢駅1番ホームの「狭山そば」にて

所沢駅の1番ホームに、「狭山そば」の看板を掲げた店がある。
改装された西武新宿線の狭山駅には駅ソバはなく、
新狭山駅にも狭山ヶ丘駅にもその看板はないのだという。

さりとて昔ながらの風情を感じるような様相ではなく、西武池袋駅の「凛や」のごとき
どこかスタイリッシュさを醸し出そうとしている店構えである。

「天玉」の表示はないが、メニュー表の最上段中央に「天ぷら玉子 460円」の表示だ。
ワンコインを切るセーフティゾーン、選んだのは迷わずこれである。
店の中は良くも悪くも立ち食いソバ屋のソレであるが、どこか安心感が得られるな。

 天ぷら玉子そば。刻んだネギとワカメが乗せられて、天ぷらはツユに浸っている。


蕎麦はいくらか平たいような麺で、立ち食いソバらしいボソッとした歯ざわりだ。
甘さもあるが、ダシというより醤油の効いたような辛口寄りのツユで
麺の力弱さを補っていると言えなくもない。

天ぷらはタマネギがメインの汎用的なものだが、タマネギの揚がり具合が良くて旨い。
もとからツユに浸っているから「なし崩し的」に崩れてはしまうが
辛口のツユがからむとタマネギの甘さが増すので、それはそれで悪くない。

以前の改札脇とは異なって、好立地とは言い難い場所ではあるが
昼時分はなかなか混雑していたこともあり、本来以上にうまく感じることができたかもしれない。

狭山そば 所沢店立ち食いそば / 所沢駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5

松屋の朝メシを食う

牛めしの「松屋」。24時間営業している頼もしい店だ。

 たまさか早朝に仕事へ向かう時などは、嫁から支給される500円玉を握りしめ、
人影の少ない店内に駆け込む。 狙いは朝定食「焼鮭定食+納豆(450円)」だ。

 朝は特に店員の熟練度によってサーブ時間が随分と異なる気はするが、
 トレーに乗せられた一団にまみえると、食うこと意外には興味がなくなってしまう。


焼鮭定食。納豆のフィルムを剥ぎとり、糸が白くなるまでかきまわす。
ねぎを投じて飯に乗せ、味海苔を使って一口喰らう。

子供の頃に食べたわけでもないのに懐かしい匂いがする。

鮭は小さいが漬物と海苔、納豆が揃えば飯を食うには十分で、
ここ1年でも各地の松屋で5回以上は食べているかもしれない。

。。。そういえば牛めしを食った記憶が長らくないな。ま、いいか。

松屋  ひばりが丘店牛丼 / ひばりケ丘駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5

2016年12月10日土曜日

中野サンロード「梅もと」にて

中野のブロードウェイに連なるサンロードの中にも、立ちソバ風の店がある。
「富士そば」と「梅もと」の両店である。

富士そばは職場の近くでもよく使うから、梅もとへ初めて入ってみた。
人通りが多いから写真は上部の看板のみにとどめておこう。

入口には券売機が2台据え付けられていて、ピーク時はなかなか混むことが予想される。
「天玉そば420円」の食券を買い、窓口へ渡す。
厨房と洗い場で3人のスタッフがいて、いずれも若い感じである。

玉子は生玉子か茹で玉子か選択ができるのだが、ここは無論、生玉子である。
すぐにできそうだったのでその場で待っていたのだが、
天ぷらをわざわざバットの下から取り上げたあたり、経済性もあるんだろうが少し寂しい。


ツユは色の割に薄口で、甘さが少し立っているだろうか。
蕎麦はすぐにプツプツ切れるなんてことのない麺であり、よくほぐれていないのは難である。
かき揚げはタマネギが主役で、ニンジンと細かく刻まれたシソ葉が混ぜ込んである。
中身の具に文句はないが、こんがり揚がっていてツユに浸すと苦みが出てしまっている。

材料や調理方法のマニュアルはあるだろうが、徹底しきれていない感じなのは残念だった。


梅もと 中野店そば(蕎麦) / 中野駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

中野駅南口「中野屋」にて

中野駅の南口駅前、交番のところにある店だ。
昼は立ち蕎麦、夜は立ち飲み居酒屋になっているらしい。

駅から歩いて10秒ぐらいの好立地は北口の「かさい」と双璧か。

価格は「かさい」の「田舎そば300円」に対して「かけ290円」である。
こちらは店内すぐに食券の券売機があり、先にそこで購入するのだが
急いで硬貨を入れるとうまく受け付けてくれないから慌ててはならない。


「天玉」ではなく「天ぷら玉子」の表示に従って、410円の券を買い店主に渡す。

昼時の忙しさに備えて茹で置きの麺を1人前ずつ丼に盛っていて、
注文が入ると茹で釜のザルに丼から麺をうつして数秒の間あたため直し、
ちょちょっとトッピングを決めて提供する。食券の提出から30秒ほどのスピード配膳である。


かき揚げは薄く、その殆どは衣で構成されている。
中の具は細かく刻まれたニンジンと長ネギらしき青さが確認できるのみである。
初期の「どん兵衛天そば」を凌駕する、シンプル極まりない「天」と言えよう。

蕎麦もボソボソした昔ながらの立ちそば屋らしい麺であり、
酸味が立ってしまったツユとともに、あまり激戦区らしい工夫は感じられない。
生玉子を溶くとツユの味が穏やかになり、また麺にからんで味のふくらみが増すので
玉子の存在を感じやすいという点では良いのかもしれない。

410円という価格ではお得感は覚えないが、提供迅速な駅前らしいソバ屋である。

中野屋そば(蕎麦) / 中野駅新中野駅
昼総合点★★☆☆☆ 2.9

2016年12月3日土曜日

両国の「文珠」にて

両国と言えば国技館もある相撲のメッカ、駅前にも横綱横丁なる通りがある。
横綱と言う割には随分と侘しい通りであるが、横丁と付いていればなるほどとも思える。


この横丁に入って間もないところに、文珠という蕎麦屋がある。

椅子は完備されているが立ちソバ屋の雰囲気を醸し出す敷居の低い店である。

営業中の表示の脇に、「そばもおつゆも自家製です」と控えめに掲示されている。

「かき揚げそば」が380円、玉子は生で50円、温玉で80円という値が付けられている。
財布の中身を確認すると、10円玉が6枚あった。
しからば、と「かき揚げそば+温玉」で460円を支払うことにした。


カツオブシの風味が強く感じられ、甘さもあるツユだ。
丼を持ってツユをすすると少し酸味も出てしまっている。
蕎麦はわずかながらコシを感じる麺で、ただ安いだけの駅ソバよりは気分がいい。

かき揚げは作り置き感は否めないが、厚みがある。
タマネギが主役でニンジンと長ネギが少々、まばらに入った桜エビがいい香味を出している。
もう少しサクッとしてれば言うことないんだけどな。
かけそば300円で頑張っている店にこれ以上求めるのも野暮というものだろう。

文殊 両国駅前店立ち食いそば / 両国駅浅草橋駅森下駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5

2016年12月2日金曜日

渋谷の「富士屋本店」にて酒を飲む

商談がまとまらず、うさ晴らしに飲むことにした。
冴えないおっさんが2人寄り添って夜の渋谷である。
しかし青山や六本木はもとより、渋谷でも店を知らない我々は、
スマホでの検索情報を頼りに安くて人気の居酒屋へと乗り込んだ。
地下へ伸びる階段を降るまでは情報を訝しんだものだが、
店の広々したカウンターは客でごった返していて、
肩身を狭くしてなんとか片隅に潜り込めた次第である。



ビールで乾杯。キャッシュオンと聞いていたので、とりあえず1000円ずつを出し合った。
つまみにはハムキャベツ、さつまあげ、それからオクラの天ぷらだ。
2人で分けやすい数なのはたまたまなのだろうか。
抜群に旨いという感じではないが、酒場らしい賑やかさがサラリーマンには心地いい。

立ち飲みだから長居するには向かないのだが、
これだけ混んでるとすぐに出るのも勿体ないような気もする。これも貧乏性なのか。
ビールをもう1杯ずつ吞むことにして、千数百円の渋谷飲みを終えた。